従来の動物医療と
高度な検査・治療による診療
動物は、体の不調を言葉で訴えることができないため、疾患が見つかったときには手術や長期の治療が必要な状態になっていることがあります。重症化している場合には、最新の医療機器や新薬、高度な技術などを従来の治療と上手く組み合わせることによって、動物の身体への負担をできる限り抑えながら治療を進めていくことが大切です。
福島中央どうぶつクリニックでは、東京の動物病院で多くの外科治療やCT・MRIの画像診断に従事してきた経験豊富な獣医師が治療に当たります。
高度医療や最新医療が必ずしも最良の選択肢とは限りませんが、シーリングデバイスや整形外科用パワーツール、内視鏡などの医療機器を導入することによって、様々な選択肢から動物の身体に合わせた最適な治療を判断・実施し、少しでも多くのいのちを救うことができる動物病院となることを目指しています。
最良の診療を行うための
インフォームド・コンセント
ペットは大切な家族の一員のため、わずかな異変であっても飼い主様は大きな不安を抱えて動物病院に来院されます。
福島中央どうぶつクリニックでは、来院された飼い主様に対してペットの調子が悪くなった時期や普段の様子との違いなど、詳細な問診を行うことによって、必要な検査を判断して、診察を行っています。診察では、コミュニケーションを重視し、画像やデータを見ながら説明することはもちろん、飼い主様の不安な点や疑問点には丁寧にお答えしています。また、検査結果を踏まえた上で、飼い主様に普段のペットのライフスタイルや飼い主様のご希望をお伺いした上で、治療法を検討しています。
そのほか、セカンドオピニオンに対応するだけでなく必要に応じて他院をお勧めするなど、福島中央どうぶつクリニックではインフォームド・コンセントを徹底し、垣根のないオープンな動物医療を提供することによって、飼い主様に安心いただいた上で、検査・治療を進めていくことを大切にしています。
-
「インフォームド・コンセント」とは
家族がペットの症状や治療について十分に理解し、家族の自由意思により獣医師と方針について合意した上で治療を進めていくことです。
-
「セカンドオピニオン」とは
家族がより良い決断をすることができるよう、診療を行った獣医師とは別の獣医師に客観的な意見を求めることです。
幅広い疾患に対応し
安心・安全な手術を実施
福島中央どうぶつクリニックでは、一般的な避妊・去勢手術だけでなく、胸部・泌尿器・肝胆膵などの軟部組織外科や、骨折や脱臼を処置する整形外科、椎間板ヘルニアなどの神経外科など、幅広い手術に対応しています。
術前検査では、安全な全身麻酔を行うため、血液検査やレントゲン検査、超音波検査などにより様々な角度から検査を行い、疾患の状態を正しく把握した上で手術を実施します。また、侵襲を抑えられるよう、シーリングデバイスや電気メスなどを用いて負担の少ない手術を行っています。加えて、手術中は、体温を安定させるためのウォーミングシステムを使用し、術後は呼吸状態や体温、血圧などに細心の注意を払いながら管理しています。
福島中央どうぶつクリニックでは、地域の飼い主様だけでなく、地域の獣医師の先生方にも信頼される動物病院となるため、幅広い手術に対応することができる環境を整えています。
安心・安全な手術を行うために
麻酔のリスクを確認するため、種類や年齢、症状に合わせて身体チェックや血液検査、レントゲン検査、超音波検査など、丁寧に術前検査を行います。
可能な限り動物の身体に負担がかからないよう、糸を使用せずに血管を処理することができるシーリングデバイスや手術部位の視野を拡大できるサージカルルーペなどを用いて手術を行います。
動物ができる限り早く回復することができるよう、呼吸状態や体温、血圧などに注意しながら術後の経過を観察します。
根拠に基づいた動物にとって
最良の医療機器・器具を導入
獣医師の免許制度が生まれたのは明治時代、ペットを扱う獣医師が増加したのは1950年代と、動物医療の歴史はそれほど長くありません。そのため、日々、様々な医療機器や新たな治療法が開発されており、獣医師は数多くの選択肢から動物にとって最適な治療法を選択する必要があります。
福島中央どうぶつクリニックでは、獣医師がセミナーや学会に定期的に参加したり、獣医学論文を読むなどエビデンスに基づいて、最新かつ最良の医療機器を選定し、積極的に導入しています。
シーリングデバイスやサージカルルーペ、整形外科用パワーツールなどだけでなく、開腹せずに消化管の検査・治療を可能にする内視鏡などの医療機器を導入しています。また、尿管閉塞手術に用いる腎瘻チューブや皮下尿管バイパスシステム(SUBシステム2.0/3.0)、会陰ヘルニア手術などに用いる医療用メッシュ、胸腔内化学療法に使用する胸腔ポートなど、最新の医療器具を導入することにより、高度な技術を提供できる環境を整えています。
福島中央どうぶつクリニックの
医療機器・器具
-
CT
X線を連続的に照射することで身体の内部を画像化することができるCTは、詳細な画像を撮影することができる上、断面像だけでなく立体的な3D画像も作成できるため、より正確な診断を行うことが可能です。
CT検査のご案内 -
シーリングデバイス
手術中に血管の閉鎖と切断を瞬時に行うことができるシーリングデバイスは、手術時間を大幅に短縮でき、また、体内に縫合糸という異物を残しません。当院では、COVIDIEN社の電気メスに一体型のベッセルシーリングシステムを使用しています。
-
サージカルルーぺ
手術の視野を拡大することのできるサージカルルーペは、小さな体の動物の手術を行う上で非常に有効な医療機器です。尿管や胆管、血管、神経など用途は多岐にわたります。
-
内視鏡
いわゆる胃カメラのことであり、口・鼻腔・咽喉頭・食道・胃・十二指腸・空腸の一部・回腸・大腸を観察することができます。手術することなく異物を摘出したり、異常な組織の採材を行うことができるほか、胃瘻チューブの設置を行うことも可能です。
-
パワーツール
(整形外科用動力)骨折や脱臼などの手術で使用するパワーツールは、用途に合わせて先端を変えることによって、骨に対してピンの刺入やドリリングだけでなく、骨の切断や切削なども行うことができる機器です。
-
腎瘻チューブ
水腎症による尿毒症の軽減目的として一時的に設置する腎瘻チューブは、側腹部から経皮的に腎臓に差し込み、腎臓内(腎盂)に溜まっている尿を抜くことができます。尿管手術までに体調を改善する目的で使用します。
-
皮下尿管バイパスシステム
(SUBシステム2.0/3.0)尿管結石の手術に使用される皮下尿管バイパスシステムは、尿管の役割をする人工のカテーテルに本来の尿管を迂回させることによって、腎臓から膀胱へ尿を送ります。麻酔を使わずに回路内の洗浄など、メンテナンスを行うことが可能です。
-
医療用メッシュ
会陰ヘルニアの手術に使用される医療用メッシュは、腫瘍切除後の胸・腹壁の欠損を閉鎖する用途などにも使用されます。
-
胸腔ポート
胸部の皮下にチタン製の胸腔ポートを設置し、そこに接続したカテーテルを皮下から胸腔内へ挿入します。胸腔内への抗癌剤投与や持続する胸水の抜去に使用しますが、完全に体内に設置されているために細菌感染リスクが低く、長期間の使用が可能です。